現地レポート

続々・常陸国の古代駅路 ⑥下野~常陸連絡駅路の痕跡

ようやく凹道に辿り着きました! 

では、説明不要の美しさをご堪能下さい(笑)。まずは、切通し①から。

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次に、切通し②です。雑木林になっていてちょっと分かりくいですが…。

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次に、道路痕跡と見られる現道脇の細長い地割です。帯状地割①と②です。

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ちょっと面白いのが公園内の帯状窪地です。設計者が旧地形を残そうと意図されたのかもしれませんね。

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この想定ルートを西へ進むと、中世の城館跡にぶつかって途絶えます。横堀でばっさりと断ち切られています。古代駅路になんてことを!、などといったら城郭ファンに怒られますね(笑)。

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その先も歩いてみましたが、明確な痕跡を見つけることが出来ませんでした。新バイブル『地図でみる東日本の古代』の推定ルートはこの通り。今回は、破線の部分について、想定ルートを作ってみたということになります。

水戸市の連絡駅路
島方洸一 企画・編集統括『地図でみる東日本の古代 律令制下の陸海交通・条里・史跡』平凡社 2012年

米軍航空写真もご覧下さい。直線道の痕跡がくっきりです。

USA-R1289-76_19480412_水戸市
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気になりますのが、私の想定ルートは、実線部分とは南北方向にずれがあり、どこかで曲折しないと合流しないことです。「ソイルマーク???」とマークしたあたりで曲がると都合がいいんですがねぇ(苦笑)。実は合流点となるはずの場所に、あやしい地形を見つけています。

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ものすご~く、あやしいでしょ?(笑)。私の方法論ではここまでが限界です。

下の米軍航空写真右上の▼が、痕跡が城館にぶつかって途絶える場所。皆さんだったらこの先、どんな想定ルートを描かれますか?(笑)

USA-R636-22_19471212_水戸市
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