では想定ルートに沿って歩いてみましょう! 山陽道連絡路「因幡道」から国庁へ向かいますよ! 南から北へ。
まずは大路山の雄姿。
想定ルートは実は大路川の東(右)側ですが、
実踏時には下の写真の通り西側だと考えてまして・・・(苦笑)。
Google Earthで補正するとこんな感じです。余剰帯のような地割が伸びているのがお分かりになると思います。
振り返って南を向いたところ。稜線右の一番低くなったあたりの峠を越えていたはずです。
Google Earthで位置補正するとこの通り。
さて、いよいよ大路山にぶつかり、東に転じます。
少し進むと、真東に今木山が見えてきます。建物の背後です。
どんどん進んで、国分寺進入路との分岐点まできました。
国分寺方向(北)を見たところです。
GoogleEarthで俯瞰するとこの通り。
現在の国分寺境内に、古代の国分寺の礎石が集められています。
周辺には須恵器や土師器といった土器片が散布しています。生々しいですね。
想定ルート上に戻ると、今木山が近くなってきました。
左手側に国分尼寺が見えていたはずです。
今木山のふもとには尼寺の礎石が。
さあ、ゴールの国庁跡です。まずは、俯瞰で。南(下)側に南門が見えます。
南門を東側から撮ったところ。
南門から国庁内を見たところ。
下は正殿です。
以上で国府域シリーズ終了です。長文にお付き合いいただきありがとうございました。
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今回は専門家の皆さんの胸を借り、このブログの方法論で仮説を立ててみました。
可能な限り古い航空写真、可能な限り古い地図、可能な限り精度のよい微地形地図。この三つをkashmir3D上で重ね合わせることで、歴史地理学的な復元作業がはなはだしく効率化できるのは間違いないようです。