出雲は風土記がほぼ完全本で残る唯一の国です。おかげで山陰道はじめ古代景観の復元がどんどん進んでいます。
最近も、風土記に見える官道の渡し場「朝酌渡(あさくみのわたり)」とみられる朝酌矢田Ⅱ遺跡(松江市朝酌町)の発掘確認がニュースとなりました。船着き場の石敷の護岸が見つかったものです。
早速、現場を訪れてみましたが・・・。
残念!、間に合いませんでした。きっちり埋め戻されていますね(涙)。
気を取り直して、大橋川対岸の船着き場想定地も訪れてみました。
丘陵の向こう側には魚見塚遺跡があり、道路側溝や波板状凹凸面が発見され、山陰道支路の「枉北道」であると考えられています。
こちらも久しぶりに訪れてみると・・・。
道路拡幅工事の直前といった感じですね。これもまた致し方ないことです。
一方で遺跡の名前にある魚見塚古墳周辺が整備され、前方後円墳の姿がはっきりと分かるようになっていました。
隠岐方面から国府へと急ぐ古代の人々は、魚見塚を見て朝酌渡が近いことを知りホッとしたことでしょう。
風土記に描かれた古代の世界が現代に復元できてしまう出雲の地。心の中で「風土記ワールド」と名付けたブログ主でした😁
終わり