国分寺市では、20年ほど前の発掘調査で、幅12mの駅路遺構が490mもの長さで確認されています。
武蔵路の存在を世に知らしめた記念碑的な遺構「日影山遺跡」です。
現在も車道より広い歩道下に保存され、路面に最大時の道路幅と側溝が表示されています。どなたでも往時の姿をイメージできるはずです。
とはいえ、人の目線の高さだとスケールが分かりにくいので、まずはGoogle earthの3D画像でどうぞ。

そして、サプライズで発掘調査当時の写真です。駅路はやっぱこれですよ、これ!(笑)

現在に戻りますと、谷部へ下る切通しの遺構平面レプリカも展示されています。

端っこに写っているのは、無理やり連れていかれた我が家の子供です(笑)。

◆
周辺には国分寺、国分尼寺の遺跡が公園となって整備されています。
少し離れていますが、府中市の大國魂神社東には、国府国衙跡の掘立柱などが復元・展示されています。

古代道路歩きの入門編としてお薦めのコースです。
それぞれの位置関係は現地案内板の説明を御覧ください。

◆
以上で、東山道武蔵路シリーズは終わりです。
勝呂廃寺以北はどうした!、というお叱りの声が聞こえてきそうですが、ルートについて諸説ありマニア度が高すぎるため割愛いたします(笑)。
最後に、案内板の駅路図を掲げ、〆とさせて頂きます。
