秀吉の高松城水攻めで知られる足守(あしもり)川を渡ると、シリーズ最長の2.2kmの直線区間に入ります。
1961年の航空写真でも、まっすぐな道とそれを基準にした碁盤目状の条理地割が見て取れます。
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さっそく現地を歩いてみましょう!
楯築遺跡に寄ってから足守川左岸の堤防上を歩いています。そこで出くわしたのがこれ。
惣爪廃寺跡とされる塔心礎です。花崗岩製で直径0.7m、舎利孔も明瞭です。
この先で、駅路ルートに合流します。東を眺めると、とにかくまっすぐです右の吉備の中山と、左の名越山の間の低地に向けて、一直線に進んでいます。
ひたすらまっすぐ進み、線路を越えると、直角に交わる参道とぶつかります。
右に進むと、備中国一宮で、吉備国総社であった吉備津神社です。足利義満が造営したとされる比翼入母屋造の本殿は国宝指定されています。
ご神体山「吉備の中山」沿いに東に進むと、備中・備前国境にさしかかります。
ほどなく、備前国一宮・吉備津彦神社です。
ようやくシリーズのゴールにたどり着きました。
「道は歴史を語る」とは心の師・近江俊英氏の言葉ですが、山陽道を辿ることで、キビとヤマトの歴史を学ぶことができました。
おわり
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本シリーズの着想を与えてくれたのは、近江氏の『古代道路の謎』です。新書で手軽に読めますので、ご興味ある方にはお勧めです。
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