Googleマップを見ていて、我が目を疑いました。駅路痕跡の直線地割りがハッきりと見て取れるのです。幅約20mありますから、周辺で発掘されている13m前後の道路遺構の道代としてはピッタリのサイズです。
道路の建設予定地かとも疑いましたが、マッピングぐんまを見ると、まさに想定ルート上でした。お馴染み迅速測図でも直線道として描かれています。
実際に歩いてみたら、どんな風に見えるのでしょうか?
このスケール感をよ~く覚えておいて下さい(笑)。下の写真は想定ルート上でみつけた別の直線地割りの痕跡です。すぐ東隣で13m前後の道路遺構が見つかっています。
携帯型GPSで自分の位置をピンポイントで確認できるのでなけば、スルーしてしまいそうな普通の空き地です。わたしが「直線物件」と呼び、愛でているのはご存知の通りです(笑)。
平地だけでなく、用水路が「直線物件」なこともあります。側溝を深堀して用水路として使われたと思われるケースがあるそうで、実際、今回の想定ルート上にも存在します。
分かり難いですが、写真の先でやはり13m前後の道路遺構が検出されていますから、間違いなさそうです。
奈良時代の前期駅路はそのスケールや直進性故に、地割に痕跡を残す可能性が高いのかもしれませんね。