茨城県では、駅路ばかりでなく、伝路の復元も進んでいます。両者が不可分の官道ネットワークを形成していたことが、よく見て取れます。本シリーズのメーンである小栗道を取り上げる前に、これに直交する伝路をご紹介します。
理由は単純。この通り、立派な凹道痕跡が残っているからです。美しい!(笑) この緩やかなRの美をご堪能下さい!
![IMG_0150](https://c1.staticflickr.com/9/8785/17293377368_1bfd04a963_z.jpg)
![IMG_0151](https://c1.staticflickr.com/9/8814/17577836578_6916bc9c41_n.jpg)
ご想像の通り、アナ雪ばりに、フラフラと凹道の中を彷徨い歩きました。横を通りかかった地元のおじいちゃんの目が冷たかったこと・・・(苦笑)
さて、3D地図で見るとこんな感じです。
![伝路凹道](https://farm9.staticflickr.com/8685/17766379451_86d43d74ce.jpg)
お馴染み、明治初めの迅速測図でこのラインを見るとこんな感じです。直交しているのが小栗道です。
![新治郡衙へ向かう伝路](https://c2.staticflickr.com/6/5460/17143695614_706fe42d60_z.jpg)
しかも、延長線上に、気になる切り通し状地形が複数存在。ただし、未確認です。
![富岡の窪地](https://c2.staticflickr.com/6/5344/17143915134_c33428e975_n.jpg)
![窪地2](https://c4.staticflickr.com/8/7775/17766458655_eb6f07ecd3_n.jpg)
県教委の調査でも、「古い道」と伝承されていることが確認され、官道の可能性があるとしています。
ということで、まぁ、間違いないんじゃないかと思いますヨ(笑)