現地レポート

iPadとGPSでガイド要らず!秦直道の現地踏査でも威力発揮!

Google Earthに写った南北方向の直道痕跡が、今回の旅の最大のターゲットでした。内蒙古自治区オルドス市にあります。幹線道路脇にありアプローチしやすいことが選んだ理由です。

直道痕跡は点線の内側です。

右上の近代的な建物が気になりますよね。もしかして軍事基地?!、近づいたら捕まる?!、と少しビビり気味でした。

使用した機材
  1. iPad
  2. GPS受信機
  3. VPN付きWiFiルーター

今回の探索行ではVPN付きWiFiルーターを羽田空港で借りました。中国国内では通常、GoogleマップとかfacebookなどSNSは規制がかかっていて閲覧できません。

このルーターさえあれば日本国内と同じweb環境で探索できますので、いつものiPadとGPS受信機が威力を発揮。途中で何故か裏道に迷い込んでしまいましたが、通訳さんを介してドライバーさんを道案内し、このポイントに無事到着できました!

「日本人は何で俺たちのより詳しい地図を持ってるんだ?」と驚いておられました。


まず、現地で驚いたのがトップ画像にも写っていたこの建物。砦を模したと思われる秦直道博物館でした。ただしすでに閉鎖されていて廃墟となっていました。かつては観光名所であったようです。

気を取り直して展望台から見下して撮ったのが次の写真です。

この巨大な切通しこそが2,200年以上前の軍事道路の名残です。地理学でガリと呼ばれる浸食谷によって寸断されていますが、よく見ると左手奥にも切通しが連なっているのが見えています。あそこまで繋がってたんですねぇ(遠い目)。

中央に「天下第一路」と誇らしげに刻まれた石碑が建っていました。

また、周辺には、縄目模様がある秦・漢時代の特徴を持った瓦が散布していました。冒頭の元博物館は実際に砦跡が見つかったことに因んだものだそうですから、その一部でありましょう。

東京から遥か2,700㎞のこの地でも、国内で磨いた凹道探索の方法論が通用したことに大変満足した私でありました(エッヘン!)。

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